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薬師如来 |
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南無薬師 諸病なかれと願いつつ 参れる人を 平等にして |
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当寺の開基は、養老元年(717年)当時すぐれた土木技術をもって諸国を遍歴していた行基菩薩によるものと伝えられる。播磨鑑に「天承年中、願西上人之開基也」とあるのは、多分無住になっていたであろう長光寺を天台宗寺院として復興整備した時期である。
現在、本堂には本尊として秘仏薬師如来、御前立の阿弥陀如来が安置され西の間には不動明王、普賢菩薩、役行者を奉安した護摩堂、境内には弁天堂、北向き地蔵尊堂、厄除け地蔵尊、山王社というようにそれぞれ過去先亡の成仏と、参詣者の現世利益が折れるよう配置されている。
門前数mのところまで瀬戸内海の水際が迫っているが、昔は現在地より南西約230m沖にあったと伝えられ海中跡は「長光寺の端(ハナ)」と称せられて、船をあやつったり漁をしたりするときの目標地点であったようである。またその侵食の激しさを証明するものとして地質学研究の資料にも使われている。 |
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