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阿弥陀如来 不動明王 |
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本堂に本尊阿弥陀如来、不動明王、慈覚大師、中興義密法印の各尊像が祀ってある。
草創は不詳であるが、慈覚大師湯村温泉開発の砌、当地に一宇建立の伝承有り、大師の尊像安置もその故であろうか。また一木作り丈約一・五米の不動尊は、貞観様式と目され、県指定の重文。寺歴の古さの証を思わせる。
現存の近世文章に、当山は、比叡山正覚院末寺、貞亨二年焼失、元禄元年義密法印再建、本堂・薬師堂・観音堂・弁天堂・天神社・庫裡・山門の記録有り、往時の当山の全容を知ることができる。これらが、安永九年興範により大修改築され今日に至っている。
境内には、当寺の寺名正福寺桜がある。一花にメシベが一本から四本あり、紅色見事な花を咲かせる。命名は牧野富太郎博士による。
山門前には、慶安の乱の謀叛熊谷三郎兵衛が、両親の為に建てた供養塔が有り、彼の寄進した茶釜と長巻が寺宝として保管してある。
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