|
釈迦如来 薬師如来 如意輪観音 |
|
神つ代の 聖のとくは いかるがの 蓮の華と かほるなりけり |
|
今を去る千四百年前の推古天皇十四年(606)七月、太子は推古天皇の御前で勝鬘経を講讃し、天皇は大いに喜ばれて、播磨の国の水田三百六十町を太子に賜られた。太子はその地を斑鳩荘と名づけられて伽藍を営まれ、法隆寺に御寄進されたのが、ここ斑鳩寺のはじまりである。以来、法隆寺の支院としてまた播磨の太子信仰の中心として栄えてきたが、天文十年(1541)兵火にかかって焼失した。赤松氏の発願により漸次再建された。以来天台宗となる。仁王門を入り正面の講堂に止利仏師一刀三礼の作と伝えられる本尊三体が安置されている。
向かって右より薬師如来、釈迦如来、如意輪観音でいずれも国の重要文化財に指定されている。その他の国指定重要文化財としては、建造物では一棟、絵画六幅、仏像十体を数えることができる。県・町指定文化財は数十点を保有する。
|
|
|