|
第1部 |
|
寺院大図鑑 034頁 掲載 |
|
|
比金山(ひきんざん) |
如意寺(にょいじ) |
|
|
|
〒651−2237 |
神戸市西区櫨谷町谷口259 |
|
|
|
TEL 078−991−0009
FAX 078−991−0009
メール
ホームページ |
|
|
|
地蔵菩薩 |
|
何事のおわしますをば しらねども かたじけなさに 涙こぼるる |
|
「如意寺旧記」によれば当山の開基は天竺僧の法道仙人であったという。櫨の木で地蔵菩薩の霊像を建立、孝徳天皇が勅願寺と定めたこと等を伝えている。
近年、防災工事等の事前の埋蔵文化財調査によって、かなりの精度で創建実年代が特定されており、これによれば十二世紀中頃を遡ることが無いことが判っている。つまり院政時代に寺は開かれていたことはほぼ確実で、さらにこのことを裏付ける古文書も残されている。それによれば如意寺は比叡山東塔の末寺であり、山王十禅師社(山上)の賦役(神人職)を担っていた。そもそも恵信僧都の姉、安養尼願西の興した寺だったという。この時代は全国的に新たな農地開墾が盛んで、まず当寺のような仏寺を造る事から開発は始められた。開拓民は自らを神仏の供護民と位置付け、国衙から逃れてきた者達によって構成されていた。また文書に当地を「無縁の霊場」と表記していることから中央の権門公家(領主)主導の荘園開発ではなく、在地(地元)受領層による仏物を根拠とした開発であったことが推察されるのである。
現代、本堂こそ無くしているが、往時の景観が極めてよく保存され歴史的趣に満ちた古刹である。
明石八山霊場
明石西国21番(十一面観音)
神戸十三仏3番(文殊菩薩) |
|
|
|
|
|
|
JR明石駅下車 神姫、神戸市バス寺谷行き 谷口下車
神戸市営地下鉄 西神中央駅下車 神戸市バス明石行き 谷口下車
神戸市営地下鉄 西神南駅下車 徒歩
|
|
|
|
|
|
|
|
|