 |
千手千眼観世音菩薩
■御脇仏 不動明王 毘沙門天(三尊仏形態) |
 |
雲深く龍も蔵れて護るらん 利生も高き法のみ山を |
 |
今を去る大化年間(西暦645年)印度渡来の法道仙人に依り開かれ、人里離れた修験道の霊地、僧侶養成道場となる。縁起には「仙人が山中の忍滝で修行せられていた時に、倶哩伽羅、大竜王が顕現し竜珠を示し『これは是れ仏法弘通の重宝万民快楽の妙珍なり。この山に永く蔵して鎮護国家の霊場とせよ』と言い姿を消した」と寺名の謂れがある。栄枯盛衰を重ね、山中には諸堂の石垣が目を見はる。平安期より天台宗風を護持し豊臣太閤時に御朱印を賜り、徳川二代将軍から山林を知行寄附され、篠山城主の信仰も厚かったことが現存する寺宝物類からうかがえる。丹波の国四ヶ中本山、多紀三山の一。明治以降衰退し、諸堂の仏を集め今の観音堂に安置した聖観音、十一面観音、西国三十三観音霊場、行者尊など。本尊は千手千眼観音、薬師如来、阿弥陀如来、不動尊、毘沙門天、歓喜天、勝軍地蔵、子育地蔵、蔵王尊、文殊菩薩、大黒天、弁財天等多くを祠る。寺院活動のテーマは「人間の生きる道を求め、仏心を解発する場」である。四季景勝の境内は青少年の心身の練成の場と、また、心身のハンディキャップを持つ人たちの療育の場として福祉の役割を荷っている。尚境内に京大地震観測所があり、丹波・但馬・丹後の地盤を観測する。 |
|

|